ayakonoheya’s diary

日々のことを、ありのままに

断食明け 1週間の記録

【12月7日(火)雨 普通食1日目】

断食と回復食の6日間があけ、きょうから普通食再開。
この前誘ってくれた記者さんとランチに行く。
うどん屋さんが満席で、居酒屋さんが満席で、いつもの定食屋さん「おり~ぶ」に行くことにした。

週替り定食の「バターチキンカレーとサラダ」をオーダー。ごはんは小盛りで。

久しぶりのカロリーの高い食事に、テンションが上がる。
ルーが光っているように見える。キラキラ、キラキラ。カレーに輝きを感じたのは初めてかもしれない。
久しぶりに「お腹いっぱい」という感覚を味わい、夕食は抜こうと決心する。
「一日の中で摂取カロリーを調整しよう」という思考ができたこと自体、大きな成長だ。

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輝くバターチキンカレー

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「おなかいっぱい!」という感覚が久しぶりすぎる

 

【12月8日(水)雨】
代休の一日。
今のところ、水曜日と週末(土日のいずれか)の週に2回、プールデーにしようと思っている。
加圧トレーニングをしてから15:00頃おでかけ。
紀伊国屋書店新潮文庫「クリスマス・ストーリーズ 一年でいちばん奇跡が起きる日」を購入。浅井リョウさんら6人の作家の競作。今の季節にぴったりかなと思い、読んでみることにする。

 

富山大和で予約していたカネボウ・ミラノコレクションのパウダーを購入。
フライングタイガーコペンハーゲンノルウェーフェアでカラフルな折り紙350円、
クリスマスリース400円、トナカイ1200円も買う。
GUで冬用の普段着も。

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ドアからクリスマス仕様に🎄

 

買い物を済ませてから、富山市民プールへ。
18:00~19:00  1.2㎞泳ぐ。

FNS歌謡祭、斉藤由貴が色っぽい。 
いわゆる「美魔女」と呼ばれるような不自然さもなく、ただただきれいでびっくりする。乃木坂の子と交互に映るのだが、若い美しさと、妖艶な美しさの競演。

 

【12月9日(木)晴れ】
手土産のかりんとうを買いに「凜や」へ。
隣にから揚げ専門店「から好し」があり、そんなつもりはなかったのだけれど吸い込まれるように店に入ってしまう。
ヤンニョム唐揚げもも2個、胡麻にんにくダレもも2個を購入。

夕食はキャベツの千切りと、から好しのから揚げ。泣きそうなくらい美味しい。
から揚げは絶対もも派だ。ムネ肉は淡白だが、もも肉はむちむちしている。

 

【12月10日(金)くもり】
アルビスで刺身など買う。最近、夜ごはんが毎日楽しみ。

 

12月11日(土)晴れ一時朝雨
7:50 社発
9:00 朝日町へ、クリスマスギフトチューリップの取材
取材後、納屋でいただくコーヒーの美味しいこと。会話の楽しいこと。

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知り合って10年ほどになりますね、と話す 富山・朝日町の山崎修二さん

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クリスマスにチューリップが届いたら嬉しいですよね🌷

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この前買ったトナカイちゃんとコラボさせた

帰りにMカメラマンと、黒部そば屋へ。天ざるセット1200円 十割そばうまし。

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美味しいおそばでした 最近外食が何よりの楽しみ

母から「年末のカニコースの予約が取れない。どうしよう」と、鬼のように何度も電話がかかってくる。
コロナが落ち着き、どのお店も満席だそうだ。
年末にカニのフルコースを食べないと、年を越せないと言わんばかりの母。
私としても、何とか母の気をおさめたいとは思うが、こればかりはどうしようもない。

 

23:30~24:00 加圧トレーニングをして、燃えた体で就寝。

 

【12月12日(日)くもりのち雨 明日は荒れるらしい】
16:15~16:45 加圧トレーニン
17:30~18:30 富山市民プール 1・2km泳ぐ。

帰ってきてお風呂とごはん。
野菜と国産牛のソテー 十割そば半人前(45g)
プールに行った日は、かつての部活終わりみたいにぐったりくる。

 

【12月13日(月)寒気 山間部では雪だが平野部は冷たい雨】
今年の漢字「金」に決まった。
20:00「女芸人No.1決定戦 THE W 2021」を見ながら夕食
カボチャ、しめじ、国産牛のソテー、十割そば半人前50g チーズ2かけ ロイズチョコレート 

 

【12月14日(火)晴れ】
8:00 朝から十割そば90gを食べる。この前黒部そば屋でそばを食べてから、そばに取り付かれているよう( ´艸`)
12:00 ランチの友に誘われて外食。南京千両の焼豚ラーメン830円
とんこつの強い匂い、白濁したスープという見た目からは想像できないほどのやさしさ。麺は中太でやわらかめ、とんこつスープも薄め、こってり好きの私には物足りないくらい。

 

【まとめ】
断食開始から2週間が経ち、食べ物をただただ胃に収めて満足する生活とはさよならした。
今まで本当にどうしようもない食生活をしてきたのだ。
ポッキーとポテチを交互に食べ「甘い」「しょっぱい」「甘い」「しょっぱい」の無限ループを楽しんだり、夜中の0:00過ぎに、にやにやしながらラーメンやパスタを茹で始めたり。
ちょっとでもお腹が空いたら、すぐに何か胃に入れるという生活が染みついていた。
今回の断食生活で、もうそういう無謀なことはしないでおこうと決心した。

 

ジム通いをしようかと思ったのだが、泳ぐ方が気分転換になるかもなと、家で30分間加圧トレーニングをしたあと、プールに行って有酸素運動をするというスタイルが定着しつつある。
富山市民プールが、値段の割になかなかのクオリティーなのだ。

1回(2時間以内)450円というリーズナブルさ。
家からの近さ。
1コースをひとり占めできる込み具合。
高めの水温設定で、体への負担も少ないこと。
監視員も数人目を光らせていてくれており、だらけることなくテキパキと泳ごうと思えること。

 

体重と体脂肪は、はっきり言って断食前に戻りつつある。
断食直後は2~3kg落ちていたが、普通食に戻してからはその状態をキープできていない。
ただ、基礎代謝が少しずつ上がってきている。体が燃えているのだろう。


体重がすぐに数字に表れないからと言って、ここで腐ってはいけない。

このままドカ食いをやめて、適度な運動を続けることで、おばさん腹になるのを食い止めたい。

 

2021年12月14日(火)20:00

回復食の3日間

【12月4日(土)雨 回復食1日目】
きょうから回復食。
朝食に玉子がゆを食べるのを、昨夜から楽しみにしていた。
美味しい。しみる・・・。

 

10:00 4時間ジム、エニタイムフィットネス富山二口店の見学に行く。
日曜とはいえ、朝の時間はそんなに混雑していなかった。仕事帰りに通う人が多いそう。

 

窓辺にランニングマシーンがずらりと並んでいる。町を見ながら走れる環境は気に入った。
会員になれば、無料で50分のパーソナルトレーニングもつけられるという。
確かに多くのマシーンのうち、どれをどう使っていいのか分からない。

 

最初はパーソナルトレーニングを予約してメニューを組んでもらおう。
もっと負荷が欲しくなったら、またパーソナルを入れてメニューを組み直してもらおう。

85%入会する気持ちが固まった。あすにでも入会手続きをしようかなと思う。
きょうは13:00から美容室の予約を入れているので、見学のみにした。

 

美容室では「いつもの感じで」と伝えて座るだけ。
毛量を減らし、毛先を揃えてもらうだけなので安心して身をゆだねる。
途中で飲み物を出してもらえるので、ゆず茶をオーダー。久しぶりの糖分が体に染み渡る。
かなり甘く感じ、「ほうじ茶とかの方が良かったかな…」と不安になったくらい。
 
さて。夜は何食べよう・・・と、「回復食」で検索する。
どうやら断食界では、回復食として「スッキリ大根」というものがメジャーらしい。短冊切りにしたダイコンをやわらかく茹で、ゆで汁と、梅干と一緒にいただくというもの。お通じが良くなるらしい。

 

が、これが私の口に合わないことこの上ない。
味がないというか、まずいというか。
みんなこんなものを、本気で神妙な顔をして食べているのだろうか。

「これは拷問に近いぞ」と、私は途中でダイコンとカボチャの味噌汁に作り換えた。
あすはいよいよジム入会かな。ちょっと疲れているけれど。

 

【12月5日(日)雨 回復食2日目】
11:30 きのうレトルトの玉子がゆが美味しかったので、きょうは自ら中華風玉子がゆを作ってみる。大成功。おかゆが好物になりそう。

「午後からジム行って入会手続きをしよう。でも面倒だな。でも今しなかったら、来週もっと行きたくなくなるよな・・・」などと思い、ベッドにごろんと寝転がる。
まさかこの何気ない動作が、方針転換のきっかけになろうとは!

 

寝室の壁には、魚津水族館で撮影した写真が飾られている。
自分で撮ったものなのだが、まあまあキレイだ。
水の中にいるような浮遊感を味わおうと、つい最近展示したばかりなのだ。
ふるさの納税の返礼品で、レザーに写真がプリントされている。
大阪・泉佐野市のブリージアという印刷会社にオーダーしたものだった。

壁には水族館の写真。横を向けば熱帯魚水槽。何だか無性に泳ぎたくなってきた。
「そうだ!プールに行こう」

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ベッドに寝転がると、こんな風に見える

 

私は早々にジムの入会を放棄し、富山市 プール」で検索をし始めた。
「少しリッチなところでもいいかな」とも思ったが、手始めに富山市民プールに行ってみることにした。

プールに行く前に30分間、加圧ウエアを着て、腕立て、腹筋、スクワットを行う。
筋トレをしてからプールで泳ぎ、体を燃やそうという作戦だ。

 

17:00~18:00 富山市民プールで1.2km、泳いだり歩いたりする。

市民プールをなめていた。すっごくキレイではないか。いいプールだ。


プールサイドの秒針で、25mのタイムも計ってみた。
クロール28秒 平泳ぎ33秒 バタフライ45秒 
後ろ向きでゴールする背泳ぎは、最後にプールサイドにぶつかるのが怖く、計測できなかった。

帰ってきてうどんを作る。エノキ、卵、ネギ、ワカメ入り。

 

金沢にいる友人のT記者から「金曜日の夕方ニュースで、太宰治展をリポートしてるの見ましたよ!わかりやすかったです。活躍する姿を見られて嬉しいです。仕事中にデスクの近くのTV見てたら、突然中田さんが登場したんで、ビックリしましたよ!早く富山で飲み会したいです。落ち着きそうになったらまた言います」とLINEあり。

 

仕事もトレーニングも頑張って、ご褒美時間も楽しもう。
運動をすると、気持ちがとても前向きになる。

 

12月6日(月)雨 回復食3日目
きのうLINEをくれたT記者が署名入りの記事を書いたというので読む。やさしく、きれいな文章だった。上手だなぁ。こういう感性もあるんだぁと思う。


お昼は手作りのおかゆをタッパーで持参。
この前家で食べたときは美味しかったのに、今回のは水分が少なくてパサパサだった。失敗!

 

きょうは20:30から臨時の記者会見があるので、その前に夕食を食べることにした。ローソンでさばの味噌煮、乳酸菌入りニンジンと枝豆のサラダ、チキンと豆のシーザーサラダを買ってきて食べる。回復食はきょうで終わり。

 

あすから美味しいものを、適正な量食べよう。夜中のドカ食いをやめて、運動も習慣化しよう。
こうして断食や回復食を経験すると、いかに「食」が人生の楽しみの大部分を担うものかと再認識する。私は食べるのが大好きだ。

ラマダン3日間

ラマダン1日目 12月1日(水)雨ときどきくもり】

3日間の断食に取り組むことにした。

酵素ドリンクと、麦茶などノンカフェインの水分のみで過ごす3日間だ。

酵素ドリンクは、ナチュラルガーデンというメーカーのファスティープラセンタという商品で、7年前に断食ダイエットに成功したときも飲んでいた。

 

私はそのドリンクを強炭酸水で割って飲むことにした。
炭酸で少しでもお腹が膨れるように。飲み口がさっぱりと美味しくなるように。

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御用達の酵素ドリンク ファスティプラセンタ

断食のキツさがいかほどかということは、経験者として分かっていた。
多くの人は仕事に支障が出ないよう「週末断食」を取り入れているらしいが、私はあえて「デイリー断食」にした。
週末、家で一人断食なんてつらすぎる。逆に誘惑が多いと思う。

仕事の日にする断食の方が気が紛れる。
やるべきことが目の前にある方が「お腹空いた~」ということばかり考えなくて済む。

 

スタッフがお昼ごはんを食べていても、特に羨ましいとは思わなかった。
「私はやりますよ」という強い意志があるため、「どうぞどうぞ、目の前で何でもお食べください」という感じだ。

 

そして夕方、「断食ハイ」のような状態を経験した。「このまま食べなくても大丈夫~!」というような前向きな気持ちに包まれたのだ。

 

断食生活は思いのほか好スタートだ。が、そこに大きな誘惑が訪れる。友人からトルティーホットドックの差し入れが入ったのだ。

ぐおーーー!なんてことだ。
食べたいけれど。今すぐ食べたいけれど。


「すいませんっ。実はきょうからラマダンで・・・」
「えっ、ラマダン!?大丈夫なの?無理しないでよ」


私は「ラマダン明けの楽しみにしますね」と、それらを冷凍した。

1日目からくじけてはいかん。
断食1日目、どうにか誘惑に負けずに過ぎていった。

 

ラマダン2日目 12月2日(木)富山で未明に初雪観測 雨 】
断食の効果がわかりやすく体に表れてきた。
私の体に最初に起きたのは、下痢である。何も食べていないのに下痢。

お腹を壊してしまったというよりは、体中の毒素が体外に排出されているというような感覚だ。

 

軽やかに断食に興じる私に対し、カメラマンのM氏が「驚くほど順調ですね」と言う。
「お腹すいた、お腹すいた・・・」と、のたうちまわる私を想像していたのだろうか。
私は空腹を紛らわすかのように、取材をし、リポートをし、会議に出席した。

 

気丈に振る舞ってはいたものの、さすがに夜になると空腹で何もやる気になれず、眠気に襲われた。
断食中に「頭痛」や「眠気」がくるというのは、断食界では知られたことだ。

それは好転反応であることが多いという。

 

好転反応」とは、細胞の毒素や老廃物が血液中に流れ出る影響で現れる反応だ。

体に不要なものが排出されていることが要因の良い反応で、基本的には中止の必要はないという。

一般的には初めてのファスティングや、食生活が乱れている場合、肉や砂糖を多く摂取している場合などに好転反応が出やすいらしい。

 

この眠気もきっと好転反応であろう。

22:00就寝。あすはいよいよラマダン最終日だ。

 

ラマダン3日目 12月3日(金)晴れ】
きょうも下痢。元気に下痢。
頭痛もある。好転反応の頭痛であろう。
我慢しようかなとも思ったが、いつもの鎮痛剤を飲むことにした。
普段は20分後くらいに効いているイメージだが、きょうは飲んだ3分後くらいにぴたっと頭痛が収まった。
体に不純物がないせいか、薬の効きも驚くほど早い。

 

頭痛も収まり、さわやかに出社。

私のデスクの上に何やらおいてある。Mカメラマンからのプレゼントの玉子がゆだ。

断食明けは回復食として、おかゆうどんなどやわらかい物で胃を慣らしていく必要がある。いきなり油ものや刺激物を入れると胃がびっくりするからだ。
ちょうど昨夜、おかゆの作り方を検索していたところだった。気の利いた差し入れが心に染みる。

 

と、ここでまた大きな誘惑に揺さぶられる。
ランチのお誘いが入ったのだ。
行きたいけれど。ここまで頑張ってきた過程を無駄にしたくない。

 

「ごめん。実はラマダン中なんだわ・・・」
「そんなことしてるの?」

 

その人は「ラーメン大盛り食べてくるー」と、嫌がらせのようなLINEを送り付け、食べ終わった後は「写真送るのは残酷だったのでやめました」と、これまたわざとらしい内容のLINEを送ってきた。

 

彼は体脂肪率10%、基礎代謝1300~1400キロカロリーと、スポーツ選手並みの体である。大盛りラーメンをものともしない基礎代謝お腹もまったく出ていない。

毎日YouTubeを見ながらストレッチをし、週末はジョギングをしているそうだ。

 

まさに美は一日にしてならず。

私の目指すべき道はそこだ。ただ痩せたいわけではない。
美味しいものをもりもり食べても、太らない体を作りたいのだ。

 

この3日間で、老廃物はすべて排出した。体重は2キロほど減少した。
今後は体作りに入る。筋トレと有酸素運動でパリッとした体を作りたい。

予約が取れた。あすは10:00から24時間ジムの見学だ。

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2021年12月 新たな挑戦を―

 

人生最大体重

アゴが重い。いよいよ重い。
ダイエットというものから遠ざかって何年になるだろう。
「あの頃はよかった…」と、過去の自分を恨めしく思う。

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2015年1月(38歳)ダイエットしていた頃 シンガポールにて

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2021年11月(43歳)マスクの下ですくすく育った顔 比べると歴然

 

母が「あんた今何kg?」と聞いてきた。
私は人生最大体重を告げた。
20代、30代の頃「その数字になったら終わりだよね」と言っていた体重を軽やかに超えていた。

「そうやろ。この前、あんたのタイトスカートの尻がぱっつんぱっつんやったし。顔もどぼんと重そうやし。あんた太るとまず顔につくしね」と母は言った。

妹はアゴが重いって何?どういう状況!?」と聞いてきた。


文字通りだ。肉が顔について、二重アゴになり重いのだ。
面白おかしく書いているわけではなく、実感としてある。

放置するには限界の重さに来ていた。


私は「これから寒いし、外で走ったりもできんし…。私、ジムに行くことにするわ」と母に告げた。
「そうしまっし。あんた昔はガラス教室に通ったり、お花教室に通ったりしとったけど、そのお金と時間を体作りに充てたらいいわ」と、返された。

 

先日、スナイデルというブランドのワンピースを試着した。

グリーンのワンピは襟が大きくこじゃれたデザインだった。何とか入ったけれど、着こなせなかった。

 

試着室の前で母が言った言葉を思い出す。

のワンピ、入るだけでもすごいと思うよ。私みたいに腹が出たら、もう着ることすらできんのよ。あんたは痩せたら着こなせる。今、このワンピを着こなす体になるか、どんどんウエストラインがなくなって入らない体になるか。分かれ道やわ」

 

着こなすか、あきらめるかの瀬戸際-

ちょっと古いが林修先生の「いつやるの?今でしょ」という言葉が頭の中でこだまする。

 

会社でカメラマンのM氏に「富山でいいジムないかね?24時間のところなら仕事が遅くなっても行けるかな?」と聞いてみる。
するとM氏から、思いもかけない言葉が返っていた。
「断食から始めたらどうですか?」

 

えっ?断食!?

私は「いいジムがあるか?」と問うたのだ。それなのに断食!?

 

「断食で体を軽くしてからジムに行った方が、効率がいいんじゃないですか?」

ほう・・・。とんでもない角度のアドバイスがきたものだ。

 

しかし私は案外すんなり、断食案に乗ってみようと思えた。
実は2014年、2015年ごろ、断食がうまくいった経験があるのだ。
海外旅行で水着を着なくてはーと思い、頑張ったら割とスムーズに結果が表れたことを思い出す。

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2015年1月 マリーナベイ・サンズのプール 水着も着られた・・・

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5年前 ここまで戻せるだろうか 戻さねばならぬ

私は12月1日から、本格的に断食から取り組むことにした。つづく

トンネルと牡蠣とシングルベッド

旅の2日目。この日は2大ミッションがあった。
トンネルに貯蔵している日本酒を取り出しに行くこと。
もうひとつは牡蠣バーベキューだ。

 

珠洲市の酒蔵「宗玄」では2005年に廃線になった、のと鉄道のトンネルを買い取り、日本酒の熟成庫「隧道蔵(ずいどうぐら)」として使用している。

トンネル内は年間を通して12℃前後に保たれていて、品質を劣化させる光が差し込むこともない。まさに自然のワインセラー(日本酒セラー)のような場所なのだ。

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トンネルに日本酒を貯蔵・・・ロマンだ・・・

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石川県珠洲市の酒蔵「宗玄」

 

彼は2017年に、宗玄で7本の日本酒を購入。
管理料を払い、トンネル(隧道蔵)に入れていた。
この度、熟成された日本酒を取り出しに行きたいという。

トンネル貯蔵庫。
こんな場所、なかなか見学できるものではない。
てくてく、てくてく。探検気分。
てくてく、てくてく。どんどん進もう。

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彼は4年ぶりに購入したお酒に会えて嬉しそうだった。
「同じ銘柄でも、タンクで貯蔵した酒とトンネルで貯蔵した酒では味が変わります」と、お店の人が言っていた。

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彼のお酒たち

帰りに恋路駅周辺を散策した。こちらも廃線になった、のと鉄道跡地を観光地化したスポットだ。
日本海側の厳しい冬を前に、暖かい日だった。海が青い。空が青い。
別荘に帰ったら牡蠣バーベキューだと思うとすごくうれしい。

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廃線となった「のと鉄道」跡地 人が入ってもOKな場所です

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レトロな雰囲気。好き。

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恋路物語の銅像

 

午後1時。

一斗缶の半分の大きさ、半斗缶に入った牡蠣を別荘の管理施設に取りに行く。
彼はその間に火おこしをしてくれていた。
今シーズン初の牡蠣にテンションが上がる。地元の能登かき」だ。
大きな粒。最初の一口。うましー!!

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汁がまた美味しいんだよねぇ・・・

 

半斗缶には、まだたくさん牡蠣が詰まっている。
食べても食べても、牡蠣があるという幸せ。
何なら「食べきれるのか?」という、幸せな不安。
途中、「何個食べたか数えとくんだった~!」と思うが、殻はごみ箱に捨ててしまっていて後の祭り。

バーベキューの火が弱まってきたため、残りはフライパンで蒸して食べた。
ガーリックバターソースなどで味変しながら、牡蠣の夕べが過ぎていく。
1人25個くらい食べたのではなかろうか。

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魔法のような美味しさ ガーリックバターソース

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味変なう

 

おもむろに彼が、「ちょっと大変なことになってきた」と言う。
「何?一体何?どうしたの!?」嫌な予感がよぎる。

「さっきトンネルから出したばかりの750ml瓶が空っぽになりそうなんだ」
「・・・・・」想定の範囲内である。

 

23:00ごろ、そろそろ寝ようかとベッドの部屋に行く。
彼がいない。風呂かトイレにでも行ったかな、と油断していると「ばあ!」と布団の中から顔を出した。
私はまあまあびっくりして、持っていたマグカップのお湯を床にこぼした。

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完全に浮かれている。きのう私が使ったベッドに入っている。
「どうするつもり?」
「どうするもこうするも、動く気はないよ」
「・・・・・」

広々とした別荘には、寝室だけで4部屋もあった。
ベッドも布団もあり余るほどあった。

しかし酔っぱらいは寂しがり屋のようだ。
私たちはシングルベッドに身を寄せ、「せまぜま」した空間で眠りについた。

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おやすみなさい★

旅行が怖い・・・

旅行が少し怖い。はっきり言えばちょっと苦手だ。

「いつもの」感じで過ごせない。
私は昔から「願わくば家でいつも通り過ごしたい」という気持ちで生きてきた。
いつもの道具がいつもの場所にある環境が好きだ。
出かける直前まで洋服選びができる気楽さが好きだ。

 

旅先に「いつもの」がないことが不安だ。
「寒いのか暑いのか分からないから、服を多めに持って行かなきゃ」
「これも必要になるんじゃないか?あれも必要になるんじゃないか?」
「これだけ詰めたけど、忘れ物はないだろうか」などと思いを巡らせ、荷物でパンパンになってしまう。

 

さらに家に残しておくものたちも不安だ。熱帯魚、観葉植物、その他大切な荷物たちにしばらく会えないとなると、それもそれで心配なのだ。

こうした性格ゆえ、私は修学旅行などが苦手だったし、家族旅行も好きではなかった。
出張も気が重い。
会社にちんといて、編集でもして、いつもの家に帰る生活が一番落ち着くのだ。

 

こうして書いていると、私は旅に対してポジティブな気持ちがないことに改めて気付かされる。それゆえ、私は自発的に旅を企画しない。
母や彼や友人たちが「行こうよ」と誘ってきたら「そうかい。行くかね…」と、乗るスタイルである。

 

この秋、彼がお得で楽しい旅を企画してくれた。
私は遠すぎる場所は運転も不安なので、奥能登は避けたいと伝えていた。
「ぎりぎり中能登ならなんとか行けるかもしれない」というと、彼は石川県志賀町の別荘を予約し、焼き牡蠣セットも注文してくれていた。庭で牡蠣バーベキューを楽しもうということらしい。
別荘のため自分たちで調理もできるらしく、私は油、レモン汁、バスタオル係に。彼はしょうゆや塩など調味料係になった。

 

初めての場所。初めて運転する道。私は2週間くらい前からどきどきしていた。
旅の前日、どきどきが止まらないため「わたし、慣れない土地だとちょこっとどきどきするから、寄り添って、助けてください」と彼にラインする。
返信は、パンダがイモを持って踊っている陽気なスタンプだった。

 

彼は金沢から。私は富山から向かい、現地集合となる。富山から氷見を通って石川に抜ける初めてのコース。どきどきしながら車を走らせる。天気も良く、思いのほか気持ちよかった。氷見から石川に向かうと、神子原米の里、羽咋に出るのか…。ある意味、こうして強制的にレールを敷いてもらうことで、私は人並みに生きていくテクニックを身に着けているのかもしれない。
親しい友人や恋人がいないと、私は確実にひきこもり生活一直線なのだ。

 

行先は志賀町ハートランドヒル能登風見鶏の家、メルヘンの家、天空の家、池のほとりの家、キャンプスタイルの家など様々な別荘が点在し、かなり迷ってしまった。


ようやく私たちが泊まる「吹き抜けのある家」に到着。広い、広い、部屋数も多い。

卓球台などもあり、昭和の良き時代に造られた建物という感じがする。
私の方が先に着いた。石油ストーブをつけ部屋を温める。

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吹き抜けのある家

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ハートランドヒルズin能登 志賀の郷リゾート 吹き抜けのある家外観

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玄関から見た感じ

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二階から見た感じ

 

今夜は地元のスーパーで買ったものを適当に食べようということになっていた。

彼は「バケットがあるといいな」と言っていたので、バケットにチーズ、サラダ、肉などの買い出しに出かける。


18:00ごろ彼が到着。せっかくある卓球台で30分ほど遊ぶことにした。室内なので、お互い靴下で卓球をする。こんなに楽しい時間なのに、私は滑って転んで卓球台の角に頭をぶつけるんじゃないかとまた不安になる。
「滑らないでね」「転ばないでね」「頭打ち付けないでね」などと注意を促しながらラリーを続ける。「大丈夫、大丈夫!余裕~♪」と軽く返される。

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結構、夢中になった・・・!

18:30。部分月食を見に外に出る。志賀町の夜は暗い。街灯などもほとんどない。真っ暗な環境の中、澄んだ空で月が徐々に欠けていく。

きれいだねぇ・・・すごいねぇ・・・と言いながら「こんな真っ暗だから、万が一車が通ったら大変だ。車は私たちに気付かないよ。車に轢かれないようにせんとね」と、またまた注意喚起を促してしまう。

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彼が撮影した写真

いつもいつもこんな調子なので、彼も慣れた様子だ。特に気に留めることもなく、マイペースに月の観察をしていた。

卓球台に頭をぶつけることなく、暗闇で車に轢かれることもなく、無事に別荘に戻る。

 

夕食の前に温泉に入る。別荘のお風呂が温泉なのだ。熱いお湯を足しながら、心配で凝り固まった体をほぐしていく。

夕食は彼がガーリックバターソースなる魅力的な調味料を持参してくれていたので、それを焼いたバケットにつけて食べる。だからバケットが必要だったのかー。あまりに美味しくて、どんどんパンを焼いた。

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温泉♨これは嬉しい!テンション上がる!!

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手前にあるのがケンコーマヨネーズ(株)の「ガーリックバターソース」

 

いっぱいいっぱい心配もしたけれど、楽しい。

旅の1日目の夜がゆっくり平和に過ぎていく―。

リポートの引き算

「きょう台湾まぜそば食べに行かんけ?」と母を誘う。
「いいね。何時に?」すぐに返事が来た。

 

なぜいきなり、台湾まぜそばなのか?
何を隠そう、過去の自分の食レポを見て、食べたくなったのである。
めでたい。我ながら、めでたすぎる。

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今回は汁ありにしてみた 塩台湾ラーメン

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辛くてうまい やみつきになる・・・

 

正直に母に話してみる。
「私がさ、でかい顔して、汗だくになって麺をすすっとるんよ。化粧も流れ落ちてかなりヤバいんやけど、うまそうには見えるんよ。『まぜそば歴20年ですが、初めて出会う味です。異国情緒溢れる味ですね』とかなんとか、そそること言っててさ。それで自分で食べたくなったんよ」と。


「あんた幸せやね。自分の食リポ見て食べたくなったなんて。こんな図々しいこと誰にも言えんね。親にしか言えんやろ」と、母が言う。
確かに。会話では言えないが、こうして書いてしまうので一緒なことだ。

 

母は「あんたの顔がでかいことなんて、あんまりわからんよ。隣に人がおれば一目瞭然やけど、あんたがテレビに出るときは、たいていワンショットやしね」と、励ましでも何でもない失礼なことを、悪気もなくさらりと言う。

母といると、二人で好き勝手なことを言いながら時間が過ぎていく。

 

さて、なぜ過去のVTRを見たかと言うと、尊敬するMアナにあることを指摘されたからだ。

あなたのリポートは、コメントもよく考えられてるし目立つ。だからこそ、その強いリポートを立てるために、引き算できるところは引き算した方がいいと思う。強い+強い+強いだと逆に強いところが立たなくて、圧を感じるんだよね。ぐいぐい来すぎるというかさ。弱いところがあるから強さが引き立つ。オフコメにするところはした方が、よりリポート部分が立つと思うよ」と。

 

Mアナの言い方は賢くやさしい。「リポート多すぎてしつこいよ」と言われたら、「はん!?それが私の個性ですし!だいたい私のコーナーで視聴率落としたことありますかね!?」と、挑戦的な態度をとってしまいそうだが、「せっかくの強いリポートを立たせるために引き算を」と言われると悪い気がしない。

こういう指摘って、される側よりする側の方が10倍神経を使うだろうと思う。Mアナも言いにくそうではあった。でも私のことを、番組のことを思って、言いにくいことを言ってくださったんだと思った。私の癖を知り尽くした人の言葉だった。私は3秒後に「わかりました。引き算します」と素直に返事をした。

 

VTRは「リポート」「オフコメ」で作られている。
リポートは現場で話す言葉。オフコメはスタジオでアナウンサーが読む部分。
そうやってニュースや企画を見ると、「今リポートだ、今オフコメだ・・・」「このVTRはオフコメが多いな」など、ちょっとツウな見方ができるかもしれない。

 

私が作るVTRは、ほかのディレクターに比べてリポート部分が圧倒的に多い。自分で下調べから編集までするので、多くのことを現場で言い切ってくる。
改めて見直すと多いかなぁとも思うが、その圧に負けて台湾まぞせばを食べに行った自分もいるので、何が正しいかは何とも言えない。

 

次の特集は太宰治がテーマだ。Mアナの忠告を肝に銘じ、私は使おうと思っていたリポートを5つ落とした。「リポートを活かすために、リポートを減らす」
そう思うと、苦労して撮ったシーンもためらいなくカットできた。


確かに、引き算してちょうどいいくらいの「圧」だった。


私にしては「圧」少な目のVTRですが、きっと「今一度、太宰治を読んでみたい」「企画展を見に行きたい」と思ってもらえるハズです・・。

 

12月3日(金)15:42~放送 

北陸朝日放送 ゆうどきLive 

『富山で太宰治の世界に浸る』

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太宰治の書斎コーナー

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太宰の出身地 青森県の「工藤パン」が製造 カステラサンド

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レアな太宰治グッズも紹介します