人生最大体重
アゴが重い。いよいよ重い。
ダイエットというものから遠ざかって何年になるだろう。
「あの頃はよかった…」と、過去の自分を恨めしく思う。
母が「あんた今何kg?」と聞いてきた。
私は人生最大体重を告げた。
20代、30代の頃「その数字になったら終わりだよね」と言っていた体重を軽やかに超えていた。
「そうやろ。この前、あんたのタイトスカートの尻がぱっつんぱっつんやったし。顔もどぼんと重そうやし。あんた太るとまず顔につくしね」と母は言った。
妹は「アゴが重いって何?どういう状況!?」と聞いてきた。
文字通りだ。肉が顔について、二重アゴになり重いのだ。
面白おかしく書いているわけではなく、実感としてある。
放置するには限界の重さに来ていた。
私は「これから寒いし、外で走ったりもできんし…。私、ジムに行くことにするわ」と母に告げた。
「そうしまっし。あんた昔はガラス教室に通ったり、お花教室に通ったりしとったけど、そのお金と時間を体作りに充てたらいいわ」と、返された。
先日、スナイデルというブランドのワンピースを試着した。
グリーンのワンピは襟が大きくこじゃれたデザインだった。何とか入ったけれど、着こなせなかった。
試着室の前で母が言った言葉を思い出す。
「このワンピ、入るだけでもすごいと思うよ。私みたいに腹が出たら、もう着ることすらできんのよ。あんたは痩せたら着こなせる。今、このワンピを着こなす体になるか、どんどんウエストラインがなくなって入らない体になるか。分かれ道やわ」
着こなすか、あきらめるかの瀬戸際-
ちょっと古いが林修先生の「いつやるの?今でしょ」という言葉が頭の中でこだまする。
会社でカメラマンのM氏に「富山でいいジムないかね?24時間のところなら仕事が遅くなっても行けるかな?」と聞いてみる。
するとM氏から、思いもかけない言葉が返っていた。
「断食から始めたらどうですか?」
えっ?断食!?
私は「いいジムがあるか?」と問うたのだ。それなのに断食!?
「断食で体を軽くしてからジムに行った方が、効率がいいんじゃないですか?」
ほう・・・。とんでもない角度のアドバイスがきたものだ。
しかし私は案外すんなり、断食案に乗ってみようと思えた。
実は2014年、2015年ごろ、断食がうまくいった経験があるのだ。
海外旅行で水着を着なくてはーと思い、頑張ったら割とスムーズに結果が表れたことを思い出す。
私は12月1日から、本格的に断食から取り組むことにした。つづく