カニどんぶり予約騒動
2日前、母と私は険悪なムードだった。
大野カメラ散歩の打ち上げに、私たちは香箱ガニが6杯分入ったどんぶりのお店に行くつもりだった。
が、1週間前に予約をとろうとして、もう満席だと伝えられたのだ。
母は「カニ気分満々だったのに、幻だった。もうとっくに予約してあるものだと思っていたのに、予約が遅かったんだ」と言ってきた。
私は「おかんと違って、私は毎日カニのことばかり考えているわけではない。仕事もあるし、雑務もあるし、日々頭を使いまくっているんだ。そんなに私を責めるなら、カニのことしか考えていない暇なおかんが予約をすればよかったんだ!」と怒りをぶちまけ、「代打の店、おかんが決めれば!」と言い放った。
すると、いつも行くまわる寿司店や、近所の焼肉店はどうか?と、まったくリサーチの跡が見られない返信がきた。
「なんかださいね。知ってるとこ、並べただけ的な」と返す。
もう、この時点で大げんか勃発か?カメラ散歩イベントにおかんを連れて行くのをやめるか?などとも思ったが、お互い最悪の事態は避けたいと感じたのか、それ以上はヒートアップしなかった。そうして香箱600%どんぶりに後ろ髪をひかれながら、互いにリサーチを開始した。
すると、冬のあったかメニューとして『かに味噌甲羅焼き』や『かにクリームコロッケ』や『かにチーズケランチム』など、かにを前面に押し出している八兆屋が目についた。色んな店をリサーチしたが、母も私も「ここにしよう」と、意見が一致した。
今度こそちゃんと予約を取らなければならぬ。
私は予約の時点で、「かに味噌甲羅焼きは是非とも2つ注文したいのですが、よろしいですか?」と聞いた。すると「OKですよ~」と、スムーズに予約が取れた。



大野カメラ散歩のイベントも楽しく終え、2日前に険悪だったムードは、どこへやら。
私たちは、そんなことをけろっと忘れ、かに味噌の甲羅焼きに舌鼓を打った。
母はあっという間にビールを飲み干した。
「ペース早すぎない?」と言うと、「なんかきょうのジョッキ、小さいんだよ。ビールも少ししか入ってなかった気がするし」と滅茶苦茶なことを言い、オレンジサワーを追加していた。
生ビールのジョッキが小さいわけがない。ちゃんとしたジョッキに、すれすれに入って提供されたのを私は見ている。おかんも上機嫌で、ぐびぐび飲んでしまったのだろう。
こうして2日前の『カニどんぶり予約騒動』は静かに鎮火した。
この店にしてよかったね、などと言いながら、食べたいものを食べたいだけ注文した。
『八兆屋 県庁前店』チェーン店だけれどお料理は美味しいし、個室っぽくてきれいな席だし、すごくよかった。ここに来る縁があったのかな。







ちなみに、食べそびれた香箱600%どんぶりはこちら。なかなかの破壊力でした笑

失敗も含めて作品
私はイベントをするとき、SNSなどで広く呼びかける。
「いつ、どこで、何があります。良かったら来てね」と。
特定の個人を誘うような一本釣りはしない。
「〇〇ちゃん、今度◇◇あるからぜひ来て~」と営業してしまうと、親しい子や優しい人ほど「行ってあげなきゃ」という義務感にかられてしまうだろうから。
お客さんを集めるとき「多くの人を呼び込む」ことに重きをおかない。「義務感なく来てくれる人が、何人かいたらいいな」という思いでいる。「チケットが余ってるから、全席埋めなきゃ」みたいな気持ちになると、サクラだらけの人集めになってしまう。仕方無しに来た人がたくさんいても、誰も得しない。
今回の大野カメラ散歩は予約制というわけではなく、時間までに指定の場所に集まりましょうというゆるいスタイルだった。それゆえ当日にならないと、何人来るのか、あるいは誰も来ないのかもわからない。
前日、母は「あんた変な看板作って張り切っとるけど、誰が来るがいね?雨だからタオル持参で来てくださいとか、雨に強い靴で来てくださいとか呼びかけとるけど、誰に言っとるん?おっかし~!だいたい来る人は事前に連絡くれるわいね。この時点で連絡ないってことは、もう誰も来んわいね。それも見届けてあげるぞ。まあ、どんな結末でも一緒に笑えばいいがいね」と、言っている。
イベント当日は大雨で風も強い予報だ。
母の冷静な発言で、私自身もはたと参加者は0人かもしれないなぁと思い始めた。
なので予想外に人が集まってくださったのを見て、腰が抜けるほど驚いた。


高校の同級生が2人、カメラ愛好家が2人、当日の飛び込みが2人。「楽しみたい、撮りたい」という気持ちがある方ばかりなので、ほのぼのと良い空気に包まれてながらイベントが進んでいく。
私も過去には参加者としてカメラ散歩的なイベントに出たことがあるが、純粋に撮影に夢中になった。しかし今回は初めて率いる側だ。撮影することより、このイベントを無事に遂行することに意識が行く。「皆さん楽しんでいるかな?」「そろそろここは出発してもいいかな?」などと、俯瞰で物事を見る感じだ。


ときどき自分でも心に留まった風景を写真に収めてみるものの、いまいち撮影に集中できない。
色味も安定せず、イメージ通りに撮れない。なんか赤い気がする。
※この段階で気付けばよかったのだが、みんなの様子を見るのに夢中で、自分のカメラ設定を確認するところまで意識がいかなかった。
帰ってきて、カメラで撮ってきた写真をプレビューするときに初めて気が付いた。
「やば。VIって何?極彩色??ビビットの略!?」
私はこれまで使ったこともない、エフェクトモードの「極彩色」を選んでいたのだ。
「極彩色」→派手でけばけばしい色彩
がーん。こんな設定で、カメラ散歩していたなんて。





こんな可愛い子が何個も玄関に続く敷地に埋まってた
写真が全体的になんか赤いと思ったんだよね、濃すぎるし。色味が極端だし。
心からがっくりきたのだが、ふと、私がスタート前に皆さんに配ったレジュメの内容を思い出す。
「最近は撮った写真をトリミングしたり、色の補正をしたり、様々な加工を行うことが可能です。もちろん、それも写真を極める上では必要な技術だと思いますが、きょうは後で加工することを考えずに、その場で撮りきることに集中してみましょう!
「お散歩時の感動も失敗も含めて作品!」ととらえると、「今」に集中できますと。

もっともらしい言葉が、ブーメランのように自分に返ってきた。
このどす赤い色味も、きょうの作品として受け止めねば―。
講師なのに変な色の写真。恥ずかしいですが、手を加えずアップします。
中田絢子さんのレジュメによると「失敗も含めて作品」らしいので。





2022年11月13日(日)14:00~1時間のカメラ散歩
★次回ブログは打ち上げのお話
草をむしるように歯を抜く
2022年9月8日(木)くもり 歯科医10:00予約
採血が怖い、点滴が怖い。痛いことが人一倍苦手だ。
おそるおそる「痛いですかね?」と聞いてみる。
「麻酔がちょっとチクッとしますかね~」と、先生が言う。
そうして本当に、外側の歯茎にチクッと痛みが走った。
しばらく時間をおいて内側の歯茎もチクッとした。
麻酔は2カ所から打たれ、感覚がなくなっていく。
私はきょう、歯を抜くのだ。

さようなら。奥から2番目の左下の歯。
さようなら。ぎりぎりまで持ちこたえたけど、もう限界のようです。
前回の検診で先生はレントゲン写真を見ながら、「やっぱり歯が折れているようですね。ここからばい菌が入って黒くなっています。このままいくと骨が溶けて、インプラントの釘も打てない状態になります」と、断言した。
思えば去年の春ごろからやばかったのだ。歯茎が腫れて痛かった。
体調不良か?虫歯か?何だろう・・・と診断を受けた1年前にも、「歯の付け根が割れているようですね。いずれ抜くことになるでしょうが、もう少し様子を見ましょうか」と、言われていたのだ。
歯ブラシや糸ようじでの手入れは丁寧にしていて、定期検査のたびに褒められる。
出血24%、プラーク17%と、低い数値だ。
でも歯の根元が折れていることはどうすることもできず、いよいよ抜かねばならないところまで迫っているようだ。
先生のことは信頼しているものの、念のためセカンドオピニオンとして別の歯科も訪れた。インターネットのコメント欄で信頼の厚かったベテラン先生は「僕でも抜くことになるでしょうね」と言った。
もう決心するしかない。
まな板の上のコイは、麻酔を打たれ、身をゆだねるしかなかった。
歯を抜くのがこんなにあっけないとは思わなかった。
麻酔を効かせた後、先生は草むしりをするかのように、いとも簡単に歯を抜いた。
みりっと、ひと思いに。
あ、こんなさくっと歯は抜けるのかと思った。
「麻酔ってすごいな」と、麻酔を発明してくれた科学者にも感謝した。
先生は「あ、やっぱりぱっくり割れてましたね」と、抜いた歯を見て言った。
私は「抜いた歯、もらってもいいですか?」と聞いた。
先生は「どうぞ~。袋に入れて受付に預けておきますね」と快諾してくれた。
その反応も私を安心させる材料になった。
本当に抜くべき歯だったんだな、と思った。
私は用心深いので、あらゆる場面で記録を取りたがる。
写真だったり、メモだったり、何かあったときに証拠として示せるものを手元に置いておきたがる。
帰ってからまじまじと抜いた歯を見る。
素人目に見ても、ここが割れている部分なんだろうなと推察できる。
割れていない歯と比較すればもっとわかりやすいのだろうが、割れていない歯は抜くわけにはいかないし。
さっきまで私の体の一部だった歯は、金属と血液が混ざり、魚市場のような生臭い匂いがした。

朝、昼、晩と食後に1錠ずつ飲む内用薬『トミロン』
我慢せずに痛いときは飲んでくださいねと渡された頓服薬『ロキソニン』
それらを飲みながら、たまの休みを満喫しようと意気込む。
ハードディスクの整理とか、たまっている書き物とか、読みかけの小説・柚木麻子のBUTTERを読み切ることとか、そろそろ再開しようかなと思っている筋トレとか、ごちゃごちゃしている棚の整理とか・・・。やりたいことは色々あるのに、薬のせいか眠くなり、ちょっとベッドに横になるとすぐ寝てしまう。
こうしてのんべんだらりと過ごしていると、仕事用のスマホに「黒部のYさんから電話がありました。月曜日には来ると伝えておきました」と入る。
え?黒部のYさんって誰?黒部市?民間?男性?女性?何の用件?ぱっと思いつかない。
私はスタッフに「居住地と苗字だけじゃ何もわからない。この仕事はスピードが命。もしかして週末に何かしてほしいう用件かもしれないし。私は休みの日でも即座に電話は折り返したいから、今度から連絡先と用件を必ず聞いておいて」と伝える。
「了解しました」と返事が来る。
抜いた歯の歯茎を舌で触りながら、黒部のYさんとは誰か、思いを巡らす。
その日の夕方に判明したのだが、1年ほど前にお会いした方で、数週間後にあるイベントの取材依頼だった。
そうしてまた、抜いた歯を引き出しから取り出して眺める。
ぱっくりと真ん中が割れた歯を見て「この歯はこのまま残すと逆にろくなことがない、未来を邪魔する歯だったのだ」、と言い聞かせる。
きょうは今後の人生においていらないものを抜き去り、大きく前進をした1日なのだ。
キラキラめだかと屋久島の風呂 2022年夏休み⑥
2022年7月30日(土)晴れ 金沢35・0℃
わいわいと楽しく過ごした夏休み。
妹と甥っ子&姪っ子は、9:47金沢発の北陸新幹線かがやきで帰るというので、駅まで送っていく。けがや事故などなく、無事に過ごせたことが何よりだ。



きょうからは大人の時間。彼と羽咋市の神子原(みこはら)農産物直売所『神子の里』へ。彼が別の用事で神子原に来たときに、『キラキラめだか』なるめだかを見つけたということで、それを見に行くのが1番の目的。私の熱帯魚水槽に新たな仲間を迎えることを思うと、わくわくする。
私の運転で、のと里山街道を行く。空の色や雲の形が夏だ。暑くて、ちょっと外にいるだけでぐったりくるけど、私は夏が好きだ。一日が長くて、午後も、夕方も、夜も、ずっといいことがありそうな・・・そんなワクワク感に包まれる。

キラキラめだかは8匹1000円で販売されていた。迷わず購入して、そこで神子原ライスボールやから揚げなどを食べる。彼は3種のビールの飲み比べを頼んでいた。昼間からビールの飲み比べがしたくて、私を運転係に任命したのだろう。



そのあと道の駅のと千里浜で、ジェラートを食べたり、足湯に浸かったりする。
このあと温泉でも行こうか、どうしようか・・・と話していると、彼が「薬局で屋久島の入浴剤を見つけたから、それ買って帰って屋久島風呂にする?」と提案してきた。
そうだね、それもいいねと、めだかをこぼさないように安全運転で帰る。


午後2時ごろ。ぬるめにお湯を張って、『バスクリン 屋久島コレクション 屋久杉の香り』を入れる。飲み物持参で湯船に浸かり「あぁ・・・屋久島だね~」と、行ったこともない屋久島に思いを馳せる。
夜は花火大会だった。家の窓からはよく見えなくて、県庁の展望ロビーで見ようとしたが、20:00で閉めますと張り紙があった。仕方なく、部屋を暗くしてマンションの窓から小さな花火を見る。
色んな建物に邪魔されて見えにくいが、ドーン、ドーンという音で日本の夏を堪能する。

平和だなと思う。
人は戦争や災害が起きたときなどに当たり前の幸せに気付くことが多いが、私は「きょうも無事だった」「きょうも元気だった」と、日々、指さし確認をするように生きているので、まあまあ疲れるがいつも幸せである。
翌日、富山に戻って熱帯魚水槽にキラキラめだかを投入した。
水槽が一気ににぎやかになった。スイスイ泳ぐめだかを見ながら、眠りに落ちる。
充実した夏休みだった。あすからまた取材の日々。

「なんだかんだ 可愛い」 2022年夏休み⑤
2022年7月29日(金)晴れ 金沢34.2℃
石川県立図書館がスゴいらしい。
今年7月16日にオープンしたばかりで、SNSなどを見ても評判がよい。全国放送でも紹介されているようだ。
近くの施設って「いつでも行けるわ」と思って逆になかなか足が向かないのだが、これまた妹が「この帰省中に行きたい!」と意気込んでいるので、炎天下、私の運転で向かうことにした。
とにかくこの夏は暑い。駐車場から施設に入るまでの数百mすら、暑くてどうにかなりそうだ。



石川県立図書館の魅力は、大きな声じゃなければおしゃべりは自由という点。サイレントルームをのぞけば、会話OKという気楽さが何とも心地いい。席も色々あって、従来の図書館の概念を覆すような『知のテーマパーク』といった感じ。
妹も「こういうことに税金を使ってほしいよね」と言っている。
きょうは施設の見学デー。今度来るときはゆっくり読書をしてみよう。



そういえばこの帰省中、妹は「葬式の写真を撮ってほしい」と言っていた。
縁起でもないが、別に葬式じゃなくてもバストショットのここぞの1枚はあって困るものではない。
日々子どもの写真は増えていくが、旅行に行っても、おでかけしても、自分のピンのショットを撮ってくれる人がいないという。
私は「OKOK!得意分野よ」と、妹の帰省中、いろんな写真を撮ってあげることにした。
私の強みは「その人のコンプレックスがわかる」という点だ。
特別いいカメラを持っているわけでもないし、腕があるわけでもない。ただ、人物を撮るときに、その人の「撮ってほしいところと、強調されたくない部分」が瞬時にわかる。自分自身が整った顔ではないからこそ、被写体の気持ちが分かるのだ。
妹は黒目は大きくぱっちりしているが、口が見ようによってはカエルのようになる。
そのカエル口を、いい方向に引き出さなければならない。


あと、祖母や父が元気なうちに、集合写真も撮っておきたいというので、実家でもカメラマンをしていた。色んな組み合わせで撮りまくり、茶の間でアイスを食べた。
甥っ子や姪っ子が『ガツン、とみかん』というまあまあ大きいアイスを2つも食べていたので「大丈夫?おなか壊すよ」と心配する。昔、私が小さい頃には「アイスは1日1個」という決まりだったので。




夜は、私の彼も交えて私の部屋でBBQだ。
甥っ子たちは元気にはしゃぎまわっている。普段ほとんど使わないバランスボールを転がしてバタバタと走り回り、30万円の高級椅子のオットマン部分を椅子にして座っている。そしてフランクフルトをむんずと手でつかんで食べているではないか。
「大丈夫だよね?その手でオットマン触らないよね!?」と、心の中でハラハラしつつ、濡れ布巾を渡し、手を拭くよう促す。
姪っ子が「これ、絢ちゃんが作ったの~?」というので、何かと思ってみたら私の手作りマグカップでお茶を飲んでいる。わあ・・・。それは名古屋のノリタケの森で親友と作った思い出のマグカップだ。サクランボとてんとう虫を描いた世界にひとつだけの品。お願い・・・割らないでね、割らないでね、と心配になる。
普段、大人としか接していないので、子どものすることがわからない、無駄にどきどきしてしまうというのが私の弱点だ。うるさく言うのもいやなので、言葉にはしない。ただ、どきどき、はらはらしたお部屋BBQ。


BBQが終わって、子どもたちを寝かせた妹が再び部屋にやってきた。
22:00お茶を飲みながら大人の時間だ。
私の彼と、妹と、私の3人でしゃべっていたのだが、私は今夜中に妹に渡す写真データをまとめたかった。妹はあす帰るので、それまでにUSBに入れて持たせたくて。私はその作業があるからと、パソコンがあるとなりの書斎に移動した。ドアを開けておいたので、なんとなく彼と妹が話していることが聞こえてくる。
妹が「お姉ちゃんはどうですか?」と聞いているので、慌てて耳を澄ます。
彼が「生真面目過ぎるほど、生真面目でね」と言い、妹が「わかる~!」と、盛り上がっている。「たった数百mの移動でも、後部座席のシートベルトをしないとお姉の車は発車しないんですよ」などと言っている。
妹は「お姉は、やきもちとかは焼かないんですか?」と聞いている。
彼は「そう。それがなくてね、とてもありがたく思っている」と答えている。
彼はバツイチなので、前の奥さんと話すこともあれば、子どもたちの部活の送り迎えもある。でもそうしたことに対して、私がさして気にしていないのが、とてもありがたいと。
面白いな。本人と直接話すより、第三者による取材の方がその人の本質が見えることがある。
妹は「でもお姉ちゃん、変なことで怒ったりしませんか?」などとも聞いている。
彼は「そうそう。時々理不尽なことで怒ったりして、何で俺がこんなこと言われなあかんの?と思ったりもするけど、なんだかんだ可愛いんだよね」と言っている。
ぶふふ・・・聞きましたぞ。「なんだかんだ可愛い」
リピートしよう。「なんだかんだ可愛い」
リピート アフタ ミー!「なんだかんだ可愛い」
聞き耳を立てている間に、写真の整理が終わった。
あすは、彼と「キラキラめだか」なるめだかを見に行く日だ。
温泉の朝ごはん&真夏日のうさぎ 2022年夏休み④
2022年7月28日(木)晴れ 加賀菅谷32.2℃
温泉の朝ごはんって、どうしてあんなに美味しいのだろう。
温泉卵とか、焼き魚とか、ちょっとしたものが、美味しくてたまらない。
温泉に入って、おなかを空かせて朝食会場に向かう。
夜と同様、料理長直筆の献立表があり、お料理の内容が記されている。
小さな器にちょこちょこと盛り付けられたおかずたち。
昨夜フロアの方に「料理長さんに美味しかったとお伝えください」と言っておいたからか、なんとテーブルまで挨拶に来てくださった。献立表はカラーの筆ペンで書いているのだと教えてくれた。



おかずや味噌汁はあらかじめテーブルに自分の分が用意されていて、飲み物やパン、納豆・海苔、ヨーグルトは、好きなものを好きなだけ取ってくる『ハーフバイキング形式』だった。
全部バイキングだと迷ってしまったり、取り過ぎてしまったり、色々難しいけれど、特定のものだけバイキング形式にするって、すごくいい!






本当に素敵なお宿だった。1泊2日で堪能すべきものは堪能した!という感じ。
アンケートに感謝の気持ちを書いておく。『印象に残った宿があればお書きください』という項目もあったので、これまで泊まった宿で印象的だった宿を思い出す。
◆星のや軽井沢(長野県軽井沢町)
これが私のトップ3かなという感じ。
他にも、山代温泉 吉田屋山王閣の離れの客室「松風庵」も素敵だったし、山代温泉 界加賀もよかった。
10:00にチェックアウト後、中谷宇吉郎 雪の科学館に行こうか?という話もあったが、姪っ子ちゃんにはまだ難しいかな、ということで『月うさぎの里』へ。
うさぎが放し飼いにされていて、手袋をはめた手で撫でたりできる施設だ。
しかしこの日の最高気温は加賀菅谷で32.2℃。
うさぎも暑そうで、日陰でぐったりしている。






このあと、母も熱中症のような症状になって元気がなくなった。
熱中症予防には『喉が渇く前に水分補給!喉が渇いてからでは遅い!!』ということを身をもって感じた。
夕食は石川県民のソウルフード8番らーめんへ。金沢に帰ってきたときしか食べられないからと、妹が希望したので。期間限定のトムヤムクンらーめん(パクチー増し)を注文する。8番らーめんがタイに出店して30周年の記念メニューらしい。

とっても暑い中、夏休みを満喫している気がする。さあ、あすは何をしようかー
はずれのソファーベッド 2022年夏休み③
2022年7月27日(水)晴れ 加賀菅谷30.7℃
夕食会場は1階のプールサイドダイニング。
ここで和食のコース料理をいただく。
妹は日本酒の飲み比べセットを注文し、しっぽりいくようである。



イラスト入りの献立表は、料理長自ら描いているようだ。
それを見ながら、次に出てくる料理をわくわくして待つ。
ゆっくり楽しむコース料理。大人はとても楽しいのだが、姪っ子は途中で飽きてきたようで、早くナイトプールに行きたいと言い始めた。
ただ、ナイトプールも21:00からじゃないと入れないので、いまはゆっくりごはんの時間を楽しむべきなのだ。




と、そこにスタッフが「お子様にお配りしています。お好きなものを1つ選んでください」と、おもちゃがたくさん入った籠を持ってきてくれた。
それを見た瞬間、妹と姪っ子が「あっ!ルービックキューブだっ!!」と叫んだ。
どうやら5月の連休ごろからルービックキューブが欲しくてたまらなかったらしい。
しかし、100円ショップにはなく、デパートで売っているものは高く、結局買わないまま今に至ったようだった。
他のおもちゃには目もくれず、姪っ子は3秒でルービックキューブを手に取った。
母と私は「他のおもちゃ、ひとつも見んかったね。もしかしたら他にも何かいいものあったかもしれんのに。今更ながら、他に何入っとったんか気になるね…」と、自分たちはもらえもしないおもちゃに思いを馳せ、食べたり飲んだり。
姪っ子は、ルービックキューブに夢中になった。

21:00。部屋に戻り水着に着替えて、ナイトプールに向かう。
ライトアップされたプールは昼間とは別世界。
プールにはノリのよいPOPミュージックが流れ、カラフルなライトは刻々と色を変えていく。
さっきまで眠そうだった姪っ子が、ばしゃばしゃと元気に泳ぎはじめた。
温泉に来てプールで遊ぶというのは、私にとってはなかなか新鮮な経験だった。妹にそう伝えると、子供連れの世界ではさほど珍しくないという。
22:30までたっぷりと泳ぎ、夕食前に入った本館5階の大浴場「樹林の湯」とは別の、別邸1階の浴場「森の出で湯」へ。
24:00までなので、それまで温泉を堪能して部屋に戻る。
妹が部屋の前のマッサージチェアを使っていたので、少し羨ましく思う。
あとで使おうと思いつつ、読書タイム。
そういえばベッドについてなのだが、ダブルベッドが2つ、ソファーベッドが1つだった。見た瞬間から、私はあのソファーベッドで眠ることになるであろうと確信していた。
妹と姪っ子はペアだから、ちゃんとしたベッドを使うだろう。
あとは母と私の椅子取りゲームならぬ、ベッド取りゲームだ。じゃんけんやくじ引きで決めてもいいのだが、私の方が若いし、ここで「私もダブルベッドがいい~」と主張するのは親への配慮がなさすぎるというものであろう。
私は自主的に「ソファーベッドでいいよ」と言った。寝心地は雲泥の差だろうが、別に私はソファーベッドでも十分眠れるのだ。日常生活でもベッドまで行かず、リビングのソファーベッドでうとうとし、そのまま寝落ちして朝を迎えることは日常茶飯事なのだから。


そういえば、妹・甥っ子・姪っ子のお泊り布団だが、3組あるうち1組だけがぺったんこの「せんべい布団」だったらしい。「誰がそこに寝るのか?」となったときに、妹は「腰がやられないように…」と早々にふかふか布団を確保し、姪っ子も「私だってふかふか布団がいい~」と譲らず、結局甥っ子くんが、いじけて泣きながら、せんべい布団で寝ることになったそうだ。まあ、女の世界にいるとそうなるであろう。
幼きうちからレディに譲ることを覚えるがよい。
さて「徹夜をしてこの温泉を満喫しなければ!」と息巻いていた私だが、日中も夜もプールに入り、貸し切りの竹林プールも入り、温泉大浴場も2種類入り、だいたい満足して徹夜どころではなくなってきた。午前1時半、もう限界だ。
部屋の前のマッサージチェアに行く気力さえない。
はずれのソファーベッドに横になって1分で寝落ちした。


翌日妹が「お姉ちゃん、何時に寝たん?」と聞いてきた。
私は正直に「1時半かな」と答えた。
「あーっ。全然徹夜じゃないじ!」と、笑われた。