異動までの日々⑥ 新居祝い期
およそ1カ月。新居で暮らしてみて、不便なところがない。しいていえば、こんなに快適で温かいものなら、ケチらずに書斎にも床暖房をつけておけばよかった・・・ということくらいだ。床暖房だけは後付けできないものなので、少し後悔している。
3月9日(火)私は、住宅メーカーの営業担当者Kさん、一級建築士Mさん、インテリアコーディネーターHさんに、「いかにこの家が住みやすいか」というお礼と、富山へ異動になったことをメールで報告した。みなさんからとても温かいお返事をいただいた。
住まいに関することは、高商ハウジングさんにお世話になっていた。
実家の解体から土地の売買、そして住宅メーカーに紹介まで。うちの財産から家族の性格まですべて知り尽くして付き合ってくださった。住宅メーカーが一流の営業担当者、一級建築士をつけてうちの建設にあたってくれたのも、バックに高商さんがいてくれたからこそだと思っている。
そんな高商ハウジングのスタッフから「新居祝い、欲しいものをか・な・ら・ず、お伝えくださいね」とLINEが入った。
ちなみにほかのお客さんはどんなものを希望されます?と聞いてみると、何でもいいとおっしゃる方には「蘭の花」や「九谷焼」などを。玄関に飾る赤富士の絵を希望された方もいらっしゃいましたとのこと。ふ~む。どうしたものか。
母と私とそれぞれにくださるというので、母と緊急ミーティングを開く。
協議の結果、母は部屋に飾る観葉植物を、
私はリビングダイニングのインターホンの上に設置したいと思っていた壁掛け時計をお願いすることにした。
3月12日(金)午前11時。皆さんがいらっしゃった。わぁ~すてき~!きゃ~明るい~!!と、気持ちのいいリアクションで盛り上げてくださる。
そしてお祝いの品。事前に部屋の写真を送っていたので、それぞれの部屋にぴたーっと合うセンスのよいものを選んできてくださった。
観葉植物は「木」のようなものをイメージしていたら、しゃら~っとおしゃれに垂れ下がるタイプのもの。藤の脚もいい。
時計は自分では選ばないようなエッジの効いたデザインのもの。まるで太陽のようにも見える。部屋の守り神のような存在だ。
わいわい、きゃっきゃと盛り上がる。楽しい・・・。幸せだ・・・。
そしてこの日の午後、もうひとつうれしいサプライズ報告を受けることになる。
異動までの日々⑦につづく