ayakonoheya’s diary

日々のことを、ありのままに

鉄は熱いうちに打て

昼寝から起きて携帯を見ると、友人からLINEが入っていた。

「今日はどうや?」と。

実は3日前の秋分の日にも「お茶かランチでもいかが?」と誘われていたのだが、その日は高岡大仏の取材や選挙の取材などに邁進していて、断っていたのだ。

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9月23日(木・祝)
高岡大仏 秋の全国交通安全運動に合わせて9月30日までたすきがけ

「今日はどうや?」というのは、「今日は遊べる?」という意味だ。

LINEが届いたのは午後1時ごろ。ちょうどむにょむにょと眠りに落ちた頃だった。

 

午後3時半、私はすぐにLINEを打ち返した。

「やばい!いま昼寝から起きた」「どうしよ」「なんとでもなる」「ちょうど寝落ちした時間やった」と。

すぐに返事が返ってきた。

「お疲れだったんだよ!」「今外散歩中」「海に行こうと思ってた」「行く?」と。

 

私は寝起きのどすっぴんだったが、にんにく醤油まぜそばをまだ食べていないことだけが救いだった。きょうは誰にも会う予定がないので「昼寝から起きたら、茹でて食べよう」と思っていたのだ。袋には「にんにくをガツンと利かせた、パンチのある濃厚醤油味」と書かれている。良かった、食べる前で。良かった、臭くなる前で。

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これを食べていたら、彼女の車に乗れなかった・・・

午後4時。久しぶりに彼女と会い、波打ち際に新聞紙とバスタオルを敷いて近況報告をし合った。途中で顔に雨粒が当たったので、早々に海時間を切り上げてそば店に入った。ざるそば中盛り(300g)と揚げたてのかき揚げを注文する。

「おいしい、ここおいしいね」「うちら、ごはんはハズさないよね」などと言いながらら、ずるずるすする。粉っぽさがない細いそばで、私の好みだった。ネギとワサビをたっぷり入れたつゆに浸して食べる。今度はごまくるみダレそばも食べてみたい。

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16:30 岩瀬浜海水浴場

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入りやすいお店だった 信州そば 小木曽製粉所

 

きょう彼女と話していて、私が強く主張したのは「鉄は熱いうちに打て」ということ。

女性は自分に自信がなくて「準備」の時間を欲するときがある。彼女もそのタイプだ。でも、「完璧な自分を追い求めて準備しているうちに、タイミングを逃すことがある」と、最近すごく思うのだ。

 

彼女は面白いことを言った。「なかっちゃん(私のこと)は、ごちゃごちゃした部屋でも私を入れてくれたよね」「なかっちゃんは、昼寝から飛び起きてでも私に会いに来てくれるんだね」「それでいいんだと思った」と。

 

そう。そうなのだ。何より大事なのは、相手が求めている「今」応じることなのだ。

 

仕事なんか特にそうだ。勉強不足であろうが準備不足であろうが、ニュースが動いてる今、時間内に処理しなければならない。完璧を求めて遅れるより、そこそこでも時間内に収めることの方が重要になってくる。

 

人間関係も同じだと思う。「会いたい」と言われたときに時間を作らなくては、どんどん縁遠くなっていく。きれいにメイクをしておしゃれをして来週時間を作るより、きょう飛び起きて30分後に時間を作る方が誠意が伝わる。別に女友達だからといって、手を抜いているわけでもない。それが男性であっても恋人であっても同じだ。

 

部屋が汚くても「どうぞ」と招き入れ、自分の髪形やメイクがいまいち決まっていなくてもニコニコとデートに向かい、ダイエットがまったく追いついていなくとも潔く裸になって愉しむ。LINEも見たらすぐに返信する。つまらない駆け引きは一切しないし、それで失敗したと思うこともない。いわゆる女子力の高さは、男子は意外と求めていない。

 

ことわざって「そうだよね~。そうそうその通り!」と思う格言がいっぱいあるけど、「鉄は熱いうちに打て」は、中でもとりわけ私の心をつかむことわざだ。

 

熱くてぐにゃりと曲がりそうな鉄が、私には見える。

今、失敗してもいいからそこを打ちたい。粗削りでもいいから、挑戦すべきだ。

準備に時間をかけすぎてカチカチに冷えてしまったら、手の施しようがない。