ayakonoheya’s diary

日々のことを、ありのままに

出掛ける準備に2時間

2023年2月26日(日)くもりのち雨

私は記者なので、基本、身支度は早い。
事件事故が起きれば現場にすっ飛んでいくので、すっぴんからテレビでリポートできる顔になるまで15分あれば整う。

 

が、20日(月)のあることがきっかけで気持ちがざわつき、その後精神状態が崩壊しかけ、日常生活のよしなしごとがままならなくなってきた。

体の不都合ではなく心の不都合で、こんなに変わるものかと思った。

きょうは午後から取材を入れていた。
8時に起きて身支度を始めた。
風呂に入り、髪を乾かし、メイクをして、着替える。
こんな単純な作業に2時間もかかってしまった。

まず、動悸があるので風呂に入るのが怖い。大波にさらわれそうな気持ちになるのだ。

はぁはぁ、ぜーぜー言いながら身支度をする。

 

ここ最近、思いもかけない人からメッセージをいただく機会も増えた。

起きたら友人のSちゃんからメッセージが入っていた。

「実は精神科通院歴16年選手です。障害者手帳も持っているのです」と。

彼女は料理も文章も上手で、結婚して幸せそうに暮らしている。
そんな感じを1ミリも感じさせなかった女性だ。

 

妹からもメッセージが入っていた

「やほ 溺れてないか? 私は今、陸の人間や 気の利いた事は言えんし、今までの事を1から10まで説明せんなんくて面倒やし役立たずかもしれんけど 一応、今日なら子供の用事なく家におるし電話できるよ」と。

陸の人間と、溺れている人間。そう、きのう私はブログにこう記した。

「私は気付いた。精神的に追い込まれている本人(私)は、もう溺れて死ぬかもしれないという気分で書いているのだが、受け止める方は、酸素のたくさんある陸で冷静に私を見ているということに」と。

 

妹と電話で話すことにした。

私は「もう~。出掛ける準備だけで2時間やよ。お風呂入るのも一大決心やし、シャンプーは怖いし、顔洗うのも怖いし、嫌になるよ・・・」と嘆いた。

すると妹は私に「偉いっ!」と言った。
「2時間かけて身支度?そこまでして、おねえ出かけようとしとるん?偉すぎない?」と。

「えっ、偉い!?なぜ??」

妹に偉いと言われて実にいい気分である。
午後から取材あるしリポートもするし、汚いままでは行けないのでやむを得ず、どうにかこうにかなのだ。

 

「身支度して出掛けようとする気持ちがある限り、それ以上狂わないよ」


妹とは50分の電話を2回した。ずっとずっとしゃべっていた。

妹はデトックスしたら。宿便全部出すみたいに、クリアにした方がいい。切り捨てるものは切り捨てたら、仕事なり、自分が輝けることの運が上がってくる気がする」と言っていた。
そう、そうしたい。そうしようと、頭ではわかっている。

 

温泉施設で行われるお祭り関連の取材へ向かう。
行きの車が寒かったので暖房をつける。するとその風が私の顔にあたり、その微風だけで息苦しくなる。
温泉施設では、お風呂セットを持った親子連れらがうれしそうにお風呂に向かっている。私は今、水やお湯が恐怖の対象なので「ああ、世の人々はお風呂に恐怖を感じないんだよな・・・」と当たり前のことを認識したりする。

ロケ帰りの車窓から

妹からラインが入った。
「ドライシャンプー、メイク落としシート これで溺れない👍」と。
おすすめの商品の写真も送られてきた。

 

確かに溺れないけど・・・。それだけで数日過ごすのは、やはり痒そうである。

よってまたあすも、一大決心のもと私は風呂に入るのだろう。