ayakonoheya’s diary

日々のことを、ありのままに

失敗も含めて作品

私はイベントをするとき、SNSなどで広く呼びかける。
「いつ、どこで、何があります。良かったら来てね」と。
特定の個人を誘うような一本釣りはしない。
「〇〇ちゃん、今度◇◇あるからぜひ来て~」と営業してしまうと、親しい子や優しい人ほど「行ってあげなきゃ」という義務感にかられてしまうだろうから。

 

お客さんを集めるとき「多くの人を呼び込む」ことに重きをおかない。「義務感なく来てくれる人が、何人かいたらいいな」という思いでいる。「チケットが余ってるから、全席埋めなきゃ」みたいな気持ちになると、サクラだらけの人集めになってしまう。仕方無しに来た人がたくさんいても、誰も得しない。

 

今回の大野カメラ散歩は予約制というわけではなく、時間までに指定の場所に集まりましょうというゆるいスタイルだった。それゆえ当日にならないと、何人来るのか、あるいは誰も来ないのかもわからない。

 

前日、母は「あんた変な看板作って張り切っとるけど、誰が来るがいね?雨だからタオル持参で来てくださいとか、雨に強い靴で来てくださいとか呼びかけとるけど、誰に言っとるん?おっかし~!だいたい来る人は事前に連絡くれるわいね。この時点で連絡ないってことは、もう誰も来んわいね。それも見届けてあげるぞ。まあ、どんな結末でも一緒に笑えばいいがいね」と、言っている。

 

イベント当日は大雨で風も強い予報だ。

母の冷静な発言で、私自身もはたと参加者は0人かもしれないなぁと思い始めた。

なので予想外に人が集まってくださったのを見て、腰が抜けるほど驚いた。

本当に出発する?と言いたくなるような大雨 ざざざー☂

簡単な講義をしてから出かけます 

高校の同級生が2人、カメラ愛好家が2人、当日の飛び込みが2人。「楽しみたい、撮りたい」という気持ちがある方ばかりなので、ほのぼのと良い空気に包まれてながらイベントが進んでいく。

私も過去には参加者としてカメラ散歩的なイベントに出たことがあるが、純粋に撮影に夢中になった。しかし今回は初めて率いる側だ。撮影することより、このイベントを無事に遂行することに意識が行く。「皆さん楽しんでいるかな?」「そろそろここは出発してもいいかな?」などと、俯瞰で物事を見る感じだ。

大野日吉神社

ときどき自分でも心に留まった風景を写真に収めてみるものの、いまいち撮影に集中できない。
色味も安定せず、イメージ通りに撮れない。なんか赤い気がする。
※この段階で気付けばよかったのだが、みんなの様子を見るのに夢中で、自分のカメラ設定を確認するところまで意識がいかなかった。

 

帰ってきて、カメラで撮ってきた写真をプレビューするときに初めて気が付いた。
「やば。VIって何?極彩色??ビビットの略!?」
私はこれまで使ったこともない、エフェクトモードの「極彩色」を選んでいたのだ。
「極彩色」→派手でけばけばしい色彩
がーん。こんな設定で、カメラ散歩していたなんて。

うーん 赤い・・・

来年の干支、兎さん🐇が鏡餅に!?

陶芸工房「ぎゃるり・いっかん」さんにお邪魔しました

地面に埋め込まれた陶芸作品 贅沢・・・!
こんな可愛い子が何個も玄関に続く敷地に埋まってた

写真が全体的になんか赤いと思ったんだよね、濃すぎるし。色味が極端だし。

心からがっくりきたのだが、ふと、私がスタート前に皆さんに配ったレジュメの内容を思い出す。

 

「最近は撮った写真をトリミングしたり、色の補正をしたり、様々な加工を行うことが可能です。もちろん、それも写真を極める上では必要な技術だと思いますが、きょうは後で加工することを考えずに、その場で撮りきることに集中してみましょう!
「お散歩時の感動も失敗も含めて作品!」ととらえると、「今」に集中できますと。

自ら制作したレジュメには・・・

もっともらしい言葉が、ブーメランのように自分に返ってきた。
このどす赤い色味も、きょうの作品として受け止めねば―。


講師なのに変な色の写真。恥ずかしいですが、手を加えずアップします。
中田絢子さんのレジュメによると「失敗も含めて作品」らしいので。

極彩色モードの落ち葉

大野日吉神社より 県庁方面を見る

参加者の皆さんと お一人お一人の個性までわかるほど近いイベントでした。イベント終わっても誰も帰ろうとしないし・・・( ´∀` )あと1カ所くらい回れたかも

集合写真もお手のもの 広報担当のままちゃん

2022年11月13日(日)14:00~1時間のカメラ散歩

★次回ブログは打ち上げのお話