ayakonoheya’s diary

日々のことを、ありのままに

本音とタテマエ

2021年8月10日(火)くもりときどき雨

 

年賀状や住所変更のハガキに書かれている

「近くにお越しの際は、ぜひお立ち寄り下さい」という一言。

 

近くに行った際は、本当にお立ち寄ってよいのだろうか・・・?

ふらりとアポなしで立ち寄った際の、相手方の動揺が目に浮かぶ。

 

そもそも「お立ち寄りください」なんて、心にもないことを書く方が悪いと思うのだが、その言葉を真に受ける方も受ける方で、まあまあ空気が読めない人種であろう。

これは相手との関係次第なのだが、そもそも年賀状のやりとりしかしない間柄の場合、多くの人はそれをタテマエとわきまえ、近くにお越しの際も立ち寄らない。

 

そんなタテマエに近い言葉は、今の時代にもあると思う。

「コロナが落ち着いたら、飲みに行きましょう」という一言だ。

 

本当に!?落ち着いたら、私と飲みに行ってくれます??

 

微妙な関係の人からこの言葉をかけられると、「お立ち寄りください」に近い印象を

受ける。この言葉を真に受けて、コロナ収束後に「今か今か」と首を長くしてお誘いを

待っていると、馬鹿を見そうな気がするのだ。

 

さて、先日、その真逆のことがあった。

6年前の富山時代、AさんとBさんと私という秘密の3人で仲良くしていた。

秘密と書いたものの別に隠しているわけではなく、この3人が仲良しだということを誰も知らない変わったトリオだったのだ。

 

その後私は金沢に異動になり、続いてBさんも県外に異動になり、Aさんは富山に残り、3人はバラバラに時間を過ごしてきた。

しかし今春、私が6年ぶりに富山に戻ったことで、Aさんと2人で話をする機会に恵まれたのだ。

 

「Bさんも交えてまた3人で飲みたいですねぇ」という言葉は、互いに100%本音だったと思う。2人からBさんに連絡を取ってみると、「3人会アゲインをモチベーションにして仕事がんばります!お2人とは自然体で高め合える気がしてます。何時間でも話しそうです」と、熱いメッセージが届いた。

そして「コロナがなかったら次の週末には行く勢いですよ。気持ち的には、夏から初秋の間に行きます!コロナも8月中には下火になることを願ってます」と言うではないか。(※このやり取りをしたのが7月下旬)

 

 Aさんと私は「Bさん、次の週末にも来る勢いだって!」「私は早くても正月明けくらいをイメージしてたけど・・・」「そうそう。衆院選前に来そうなテンションだね。でも今は感染が止まらず危なすぎるから、2人で止めよう」などと逆に面食らい、タテマエ抜きの「コロナが落ち着いたら、飲みに行きましょう」に触れた気がした。

 

「周りからは想像しにくい取り合わせですよね、この3人。そこがいいんですよ」とAさんもいう。

6年前、2人が開いてくれた私の送別会の写真データを検索してみた。3人で撮ったかな?と思ったけれど、残っていたのは、食べた料理と1ショットの私の写真だけだった。

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岩ガキは私がリクエストしたはず 大好物

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富山のお刺身も食べ収め まあ金沢でも刺身はうまいが( ´∀` )

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シロエビのかき揚げと私 あぁ・・・3ショット撮ればよかった

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ミニすぎるトマトも覚えてる


AさんもBさんも仕事ができて柔軟で人気もある。私はこの秘密結社の1角を担っていることが誇りだった。

だからこそ、この秘密の3人の存在は世に知れてはいけないと思い「3人で撮りましょう」と言い出せなかったのだ。

 

しかし、こんな風にまた3人で集まることになるならば、あのとき3ショットを撮っておけばよかったと痛切に思う。それを見返してひと盛り上がりできそうだ。写真を撮らなかったことを後悔している旨を伝えると、2人から「今度は撮らないといけませんね」「今度ぜひ撮りましょう」と前向きなコメントが返ってきた。くぅ。ますますあのとき遠慮しなければよかった。

 

コロナが収束したら・・・この秘密の3人会はタテマエ抜きで実行されそうだ。