ドラマの世界
2021.1.10(日)雪
シリアスなドラマや映画などを見た後に、出演していた俳優や女優がクランクアップの花束をもらっている写真や、共演者同士のオフショットをSNSで見かけることがある。今はそういう時代だし、それを楽しみに見ている人も多いとは思う。
だが、私は少し興ざめするタイプだ。
演技が上手ければうまいほど、ドラマがよい作品であればあるほど、その世界観にぐーっと引き込まれる。見終わった後も色んな感情が押し寄せてくることがある。
それなのに、役になりきっていた人が楽屋でキャッキャしているシーンなどを見ると、ざーっと冷めるというか・・・。ドラマの世界の中で生きている人だと思って引き込まれている分、役から抜けきった素の表情を見ると「私が感動したものって何だったっけ・・・?」と、感動が薄れることがあるのだ。
昔、役者がバラエティーに出てはしゃいでいるシーンを見ると冷める、と言っていた友人がいたことを思い出した。そうそう。わかる気がする。
私は割とSNSで私生活もあけっぴろげに書く方だ。が、それは私に対して、誰も何の感情も持っていないことを知っているからだ。誰も私に幻想など抱いていないし、妄想などしていない。
俳優や女優と呼ばれる人たちは、やはり「演じているとき」「ゾーンに入ってるとき」の姿が美しすぎるのかもしれない。私はその人たちの「ON」になっている姿だけを作品として見ていたくて、その人たちの「OFF」には興味がないのだ。
もちろん俳優さんが丸ごと好きで「OFF」も見たい人のニーズがあるから、バラエティーやSNSも活用されるのだろうとは思う。
「教場Ⅱ」を見てそう感じましたー。