ayakonoheya’s diary

日々のことを、ありのままに

これ以上・・・

もう、これ以上はないなぁと思いながら生きている。

私が私である以上、もうこれ以上になれることはないなぁと薄々気付いているのだ。

 

これからどんな血のにじむような努力をしようが、

日本アカデミー賞女優になれるわけもなく、

芥川賞作家になれるわけもなく、

人気ユーチューバーとして巨万の富を築くこともできない。

何事も確率は0ではないのかもしれないが、私がもうあきらめている時点で0だろう。

 

もう、人生のだいたいが見えてきている。

だからといって不幸かというと、別にそうでもない。

実に「会社員という立場が自分には向いているなぁ…」と思いながら生きている。

 

会社員でいる以上、どんなことがあっても会社に行って仕事をしなければならない。

嫌な奴がいようが、隠れたくなるような失敗をしようが、自分のネジを巻いて出社する。そんなことを20年続けてきた。

 

その間に何人もの先輩が、後輩が、同僚が、辞めていった。でも長い目でみれば、

「あの子、あのタイミングで辞めずに歯を食いしばっていれば、あのとき嫌だった人は

もういないのに」とか。「あの人、あのタイミングで辞めずに頑張っていれば、今は好きな仕事ができていただろうに」と思うことも結構ある。

 

私も、ものすごく嫌な思いをした時期があった。あらぬ噂を流され、はしごを外され、

足を引っ張られた。でも、とりあえず黙々と会社に行った。辞めるべき者は私ではないと思っていた。

 

きのう見たトーク番組で松本人志が言っていた。「今は高層マンションの上の方に住んで上から景色を見下ろしているけど、下から上を見上げていた時期の方が夢はあったね」と。あんなトップオブトップの人の発言に共感するのもおこがましいが、

わかる気がした。

 

私も私なりに、もうこれ以上がないのだ。

今は希望する部署にいて好きな仕事をしており、3階建てエレベーター付きのお城が間もなく完成し、きちんとした恋人がいる。私は結婚もしたくないし、もともと子どもも望んでいないので、これ以上手に入れたいものがないのだ。

 

見た目も、若さも、性欲も、これから落ちていく一方の今、実に静かな気持ちだ。

イケメンを見てもぴくりとも反応しない。

キメツノヤイバというアニメが世を席巻しているが、どんなものか知ろうともしない。ヒゲダンの歌はいいなぁと思うが、CDを買う以外にどんな方法で音楽が聴けるのかわからない。(ダウンロードとかそういうことにものすごく疎い)

 

そして、そんな化石のような自分を正す気力がない。

 

それでも会社員だから、会社に行って仕事をする。任務があってよかったなぁと思う。そんな日々。