ayakonoheya’s diary

日々のことを、ありのままに

やさしいサプライズ

2020年1月5日(日)くもりときどき雨

 年末、10年分の日記が消えたことで意気消沈し、せめてその気持ちを新鮮なうちに残しておこうと始めたこのブログ。

「こういうこともあるので気を付けて!」という警鐘の意味と、なくしたものを埋めるせめてもの気持ちで書いていた。書く行為そのものが消えた文章への弔いだった。

 

 冬休みもあと数時間。「あすから会社だなぁ。憂鬱だなぁ・・・」と思っているところに、年賀状に混じって少し大きめの封筒が届いた。差出人は2014年7月に取材を通して出会った中村勇(いさむ)さんだった。「何だろう?」と思いながら開けてみると「FBで10年分の日記が消えたことを知りました。その一助になればと思い、DVDを送ります」とある。

 

 何てこと!すごすぎるサプライズ!5年半前の記憶が一気に蘇る。

 そこにはあの当時心から感動した展覧会。「マイフェアレディ14 中村いさむ」のデータが!富山県黒部市宇奈月国際会館セレネで開催された個展だった。素晴らしい展示空間で、今よりちょっと若い自分が生き生きと取材している。

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アサガオの個展を開いた中村勇さん

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小さな器にアサガオ

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アサガオ×写真 

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 この取材は「おちょこに咲くアサガオという切り口で全国ニュースに送り、採用された。「おちょこからズームアウトしたら、アサガオが咲いている」という絵作りをカメラマンに指示してリポートした記憶もある。朝のニュースで放送され、とてもうれしかった。だが、どうしてこの展覧会を知ったのだったろうか・・・。日記が消えているから、そのきっかけが思い出せない。

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感性豊かでとてもやさしい中村いさむさん

 ニュースにするときはひとつ効果的な切り口を入れるようにするが、今一度この写真を見返してみると、アサガオだけではなく写真も素晴らしいし、写真の黒い背景も効果的だし、空間の使い方もとてもうまいなぁということに改めて気付く。中村いさむさんのすごさ、再発見!といった感じだ。

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アサガオっぽいイヤリングをしていったんだ・・・

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 消えた10年分の日記については「お姉ちゃん、カスタマーセンターに熱意を見せて、何とかならないか聞いてみたら。料金がかかってもいい旨も添えて」と妹に言われていたので、ダメもとでメールは送っておいた。

 ブログの運営会社からは正月休み明けにその返信がきていて「公平性の観点からもできかねます。これまでご愛顧ありがとうございました」ということだった。

 

 まあ、私の中では本当にダメもとだったので、逆に諦めがついてすっきりした。

 失ったものがある分、こうして得られたものもあるし、人のあたたかさに触れることもできた。

 

 感謝を込めてー ★中村いさむさんの許可を得て書かせていただきました。